H8/300H−PBC無しType準備項目および制限事項
1.ユーザ側での準備項目
MCU動作モードは、ブートとユーザプログラムと内蔵ROM有効モード(1Mバイト以上)をサポートします。
デバッグモニタが常駐するためのエリア(0x100〜0x7FF)番地をあけてください。
ユーザスタックエリアをモニタワーク方式に応じたスタックエリアの確保に考慮してください。
メモリマップ


  内蔵ROM
終了アドレス
スタック方式(内蔵RAM) 固定番地方式(内蔵RAM)
使用可能開始番地
(ソースブレ-クを使用した場合)
使用可能開始番地 モニタ使用番地
H8/3052B 0x7FFFF 0xFFDF10 (*0xFFDF50) 0xFFDF50 *0xFFDF10
H8/3067R 0x1FFFF 0xFFEF20 (*0xFFEF60) 0xFFEF60 *0xFFEF20
H8/3068F(EMC=1) 0x5FFFF 0xFFBF20 (*0xFFBF60) 0xFFBF60 *0xFFBF20
H8/3068F(EMC=0) 0x5FFFF 0xFFBEE0 (*0xFFBEE0) 0xFFBEE0 *0xFFFF80
H8/3069R(EMC=1) 0x7FFFF 0xFFBF20 (*0xFFBF60) 0xFFBF60 *0xFFBF20
H8/3069R(EMC=0) 0x7FFFF 0xFFBEE0 (*0xFFBEE0) 0xFFBEE0 *0xFFFF80
モニタが内蔵RAM先頭より0x40バイト使用する。
モニタが内蔵RAM2を使用する。(DEFバージョン6.50xより対応)
2.使用制限事項
NMIは、デバッガが占有します。
DMAコントローラを動作させているプログラムの場合、バス解放されるまでデバッグ操作できません。
モニタ使用の割り込みベクタは、NMI・トラップ2・トラップ3です。(ダウンロード時に自動セット)
リセットベクタ値は0x800以上とし、その番地にはスタックポインタ設定の命令を配置して下さい。
DEFの「Start」時に、スタックポインタ値のアドレス場所がRAMであるかの調査をしますので、必ずRAM場所を示して下さい。
デバッグ中は、スタックポイントの設定後に約1〜200ms(ハード構成による)以上のソフトタイマを入れることを推奨します。
CPU設定にてリセット遅延防止タイマを不要設定にしますと、リセット解除から20us後にモニタ(NMI)を起動させます。
NMIエッジは、立下りエッジ(初期値)とします。
内蔵RAM有効(初期値)とします。
使用端子は、リセット・NMI・ブートモード時に使用する通信線および、それに伴うSCK・FWEを占有使用します。
TxD1 RxD1 
SCK1 NMI FWE RESET(共有)
デバッグI/Fを調歩同期に指定した場合は、
SCK1は未使用になります。
CPU動作モード(ブート・Advanced)設定回路および設定は、ユーザ(ターゲット)側で準備・設定して下さい。
ターゲットとの接続は、推奨接続参考図をもとに設計して下さい。
デバイス制限としてフラッシュメモリの書き換え回数に制限があります。
3.機能制限事項
レジスタのSP(スタックポインタ)は、リードオンリです。
スタックポインタが適正値でない場合は、モニタは正常動作しません。
モニタが使用しているエリアにデバッガ操作でメモリライト操作があった場合、無視します。
4.ブレーク/トレースに対する注意事項
このCPUは、PCブレークコントローラ(PBC)が無い為、ハードブレーク機能を使用することができません。
ソースブレークソフトブレークの対応になります。
プログラムがRAM上の場合は、トレース/ステップ実行が可能になります。
5.各CPUの特記事項
【H8/3052B】
対応CPU動作モードは、5,6,7です。
【H8/3067R】
対応CPU動作モードは、5,7です。 6(ノーマルモード)は、対応できません。
【H8/3068F】
【H8/3069R】
対応CPU動作モードは、5,7です。
BCRレジスタのEMCビットにより内部レジスタおよびRAM先頭アドレスが変わりますので、EMCビットの設定後にシンボルアクセスして下さい。
(スタックポイント設定後のソフトタイマの前に記述しておくと便利です。)
ユーザプログラムのダウンロード時は、BCRレジスタのEMCビットを強制的に「1」にします。
モニタワークが固定番地方式でCPU設定のEMC(0:1)を指定変更した場合は、必ず<ファイル>−<ブートロード>−<モニタ>から実施して下さい。
6.モニタ実行時のCPUに対する設定
NMI立下りエッジ指定(SYSCR)
内蔵RAM有効     (  “  )
モジュールストップコントローラのモニタ使用ポート(SCI)を解除(MSTPCR)
モニタ使用ポート(SCI)を初期設定
(DIVCR)設定値を退避後、高速モードに切換え、モニタ終了時に退避設定値の状態に戻します。
(TCSR)設定値を退避後、ウォッチドッグタイマを停止させ、モニタ終了時に退避設定値の状態に戻します。
7.低消費電力モード状態の注意事項
低消費電力状態でブレークモード(モニタ実行)にさせますと低消費電力状態は解除されます。
8.ウォッチドッグタイマの注意事項
ブレークモード(モニタ実行)時は、ウォッチドッグタイマは停止します。
ユーザプログラム実行中に周期サンプリングしますとウォッチドッグタイマは停止します。
本体と送受信が確立した時点でウォッチドッグタイマを停止させていますので、タイムUP周期を10ms以上にして下さい。
ウォッチドッグタイマUPによるリセットになりますと、I/Oレジスタもリセットされます。
ウォッチドッグタイマ用内部レジスタをデバッガ操作で書き換えても無視します。
9.オンザフライ時のCPU停止時間の計測値
コマンド 停止時間 単位(msec)
CPU設定  割込みを使用しない 割込みを使用する  
デバッグI/F クロック同期 クロック同期 調歩同期
割込み方式 受信割込み 受信割込み
割込みが使用できる条件 ワークエリア固定番地方式
ユーザ側が割込み許可状態
[PUTCH]を使用しない
ワークエリア固定番地方式
ユーザ側が割込み許可状態
[PUTCH]を使用しない
1バイトのメモリアクセス 1.20
1バイト増毎に+0.1ms
(MAX 128byte 13.0ms)
0.04
バイト数に影響されない
0.20
バイト数に影響されない
全レジスタ 12.0 0.04
0.20
個別レジスタ(ERレジスタ) 1.00 0.04
0.20
個別レジスタ(CCRレジスタ) 1.00 0.04
0.20
個別レジスタ(PCレジスタ) 1.00 0.04
0.20
1行の逆アセンブラ 3.00 0.04
0.20
DI,EI.IntFlg(割込み系) 30.00
30.00 30.00
停止時間の計測方法 [NMI]のLow巾 計測方法なし 計測方法なし
*H8/3069 クロックが20.0MHz時の実測値
<オンザフライ機能使用時の注意事項 割込み方式が「受信割込み」の場合>
「受信割り込み」の場合、ターゲット実行中に約10ms毎にターゲットの状態を調べるため送受信によってモニタを起動させています。ターゲット側の実動作に影響を与える場合は、「割り込みを使用しない」側に設定して下さい。
低消費電力モードとウォッチドッグタイマアップの動作確認をする場合は、「割り込みを使用しない」の設定で確認して下さい。